3年以上前に、ジャーナリストが危険を覚悟で戦地に向かう事に関して、友人と意見の相違で揉めたことがある。
”自己責任”かどうかで・・・、
頻繁にやり取りしてたのに、親交がパタリと途絶えた。
”メールの返信が来ないな?”と思い、どうかしたのか聞いてみたら、私の意見が癇に障ったようで、その旨をメールで書いてくれた。
それ以降3年の間にやり取りしたメールは5通ほど。
時に、相手の立場になって考えるという基本的な思考が欠落している事があると自覚している私は、
その旨彼女に伝えた。
そして、彼女も、当時持っていた、ジャーナリストに対しての世間の強い風潮に対する怒りは治まっていると返事が来た。
が、それ以降、メールのやり取りはしていない。
前みたいに、アホみたいな事で会話する事も無いと思う。
それはとても残念だけど、仕方ないとも思う。
彼女の言い分は、ジャーナリストを尊敬していて、(一部の戦場カメラマン除く)
人を助けたいというのは、純粋な気持ち。
家庭があるのに、危険な処に行って取材する人たちを心から尊敬していて、
人を助けたいと言う事は、本能に組み込まれた美しい神聖なものが働いている
と述べていた。
私は、当然、ビジネスライクな面もあるという事を述べた。
それは、あの後藤健二氏が拉致された時だ。
今思うと、彼女が見る情報と私が見る情報、彼女の見え方と私の見え方は全然違っていたように思う。
後藤さんの時、画面に出てきた親から受ける違和感だったり、ピアスだったり・・・。
人それぞれ受ける印象は違う。
最初に目にしたものによって全然考え方が違ってくる、メディア操作の怖いところだと思う。
そして今回の安田というジャーナリストに関しては、メディアの取り上げ方はどちらかと言えば、友好的に思える。
安田氏の過去のtwitterなどを見ると、ジャーナリズムってなんだ?と思う。
後藤さんの時もそうだが、
このような事件が起きると、思い出すのは、北朝鮮にいる拉致被害者の人。
めぐみさんは?横田さんのご両親はどうなる?
自ら出向いたわけでもないのに、国は大して動いてくれない。拉致被害者担当大臣はコロコロ変わる。
高給取りの政治家はあんなに沢山いるのに、一人として腰を据えてやってはくれない。
トランプとニヤついている姿をどうやって見ろと言うのだろう。
渡航禁止令が出ていても、自ら出向いたジャーナリストが助けを乞えば、生きて帰れるのか?
これとは別次元の話なのだろうか?
だからこそ、このような事件を目にすると、自己責任という言葉が出てくる。
ネットで目にするが、カタールが支払ったとされる身代金が本当だとすると、
その身代金で、罪なき市民を危険に至らしめる可能性は否定できない。
ご本人は、そんな事は気にしないタイプのような人であるようだが・・・。だからあんなに強気で戦場に出向くんだろうけど。
私の親世代の横田めぐみさんのご両親。
私と2歳しか変わらないめぐみさん。まだ何もわからなかった13歳からずっと拉致されたままだなんて、長すぎる。
めぐみさんの写真を見る度に、私でさえもこんなに涙が出るのだから、ご両親の事を考えると胸が張り裂ける思いだ。
自分で行ったわけでもないのに、助けてもらえないなんて・・・。
大嫌いな小泉進次郎が拉致被害者担当大臣を40年とは言わない、10年腰を添えてやると言うのだったら、彼を評価したいと思う。
拉致被害者担当大臣任命で選挙をすればいい。
政治家って何の為にいるのか?今回の事で、政治家とジャーナリストの存在意義が分からなくなった。
こんなことを言うと、彼女とは、増々疎遠になるだろうけど・・・