亡き父は、宗教嫌いだった。昭和ひとケタ生まれの頑固な85歳だった。
自宅に寄付を頼みに来る人に、「働け」と追い返した事があるそうだ。(真実のほどは定かではないですが)
父親を早くに亡くし、貧しい幼少時代を過ごした父親なので、働くと言う事は当たり前な事だと思っていたのでしょう。
今回、無宗教で葬儀を執り行いましたが、自分の時も無宗教が良いと思いました。
独身なので、ひょっとしたら、兄がするかもしれないですし、姪っ子達がせざるを得ないかもしれない。
とにかくコストや拘束時間は抑えたい。
無宗教でやって良かったと思った点。(個人的所感)
戒名：なし。お金がかからない。
友人のお父様のお位牌の文字は、お世辞にも達筆とは言えなかった。字も曲がっていた。そうだとしたら、多分私は文句を言ったでしょう。
ネットでもよく見受けられる、位牌の文字等に関する余計なトラブルを避けられた。
兄が帰った後、位牌を見ると、兄がこっそりネットで調べて戒名を付けてくれた。とても父らしい、素敵な戒名が、位牌に乗せられていた。
思わず、ニコリ。父はきっと喜んでいるはずです。それを孫に書いて貰えたらいいなぁと思います。
お経：なし。湿っぽくならない。お通夜の時は、僧侶の控室を身内で使えた。かなり便利に使えた。
遠路はるばる来た人に、叔母が手製のお料理を出していたり、友人が預かった香典をまとめて記入していたり。
お経の代わりに、父の十八番バタヤンの「帰り船」をフルコーラスで流す。
その昔親せきの集まりで、父が歌っている姿を思い出して涙したという、甥っ子夫婦。
弔電も全部紹介出来た。
兄からの、父親についての話がメインイベントととなり、みなさんよく聞いてくれていた。
時間としては1時間弱なので、参列してくれた高齢者(含む母親)にとっては負担が軽かったと思う。
仏壇：なし。父は3男だったのでもともと家に仏壇も無かった。兄は海外在住だし、独身の私にも、負担が大きいので購入せず。
お墓：なし。釣り好きの父の事を考え、海洋葬を予定。母自身も同じように、海洋葬にして欲しいと言い出している。
お墓のことを心配している人も多いと思いますが、私の家族は、生きてる事が全てだと思っていました。
考えは人それぞれですから、私の家族の意見を押し付ける気もありません。
近所に霊園がありますが、50万から300万までのお墓になっています。しかも空きはありません・・・。
私の家族は、それに大枚を使うのなら、お墓は必要ないと思っていました。
気持ちがあれば良いと。現に母は父に毎朝お茶を入れて話しかけています。
私は独身ですが、お墓まで親と一緒に入りたいとは思わないですし、私も海洋葬でお願いしたいところです。
海で会えたらいいのかなと。
今回の費用 ￥754,108(葬儀屋さん請求)
詳細 (税抜き)
プラン60セット ￥600,000
時間により席が足りない時もありましたが、丁度良かったサイズだと思います。
一日一組限定の小さな葬儀屋さんでしたが、
バリアフリーの広いトイレや浴室、畳の和室には、お布団も3組用意されていました。
ドライアイス ￥5,000
通夜菓子 ￥2,250
挨拶状 ￥4,000
お礼品 ￥22,400
霊柩車運賃 ￥12,790
貸衣装(兄) ￥6,480
お料理 ￥17,496 (18名)
マイクロバス ￥24,000
仮想費用 ￥9,000
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飲食代、その他：￥50,000
ゆるーい内訳
お酒,ドリンク ￥20,000(余った分は、葬儀場の方や来ていただいた方へ)
お寿司屋さんの精進盛りデリバリー ￥7,000
オードブル購入 2盛 ￥5,000
コンビニでサンドウィッチやアイス ￥3,000
その他ご高齢の方へのお車代、遠方から来た親戚へのお食事代 ￥15,000
合計、だいたい ￥800,000
頂いたお香典：だいたい￥443,000
新聞のお悔やみ欄は、掲載せず。(押し売りが多いと聞いて…)
(高齢で友人は既に亡くなられている方が多いのですが・・・)後からわざわざ送ってくださった方もおり、
父親とお別れをしたかった方も居たかもしれないので、お悔やみ欄に掲載するべきだったのだろうか？と思いました。
良い葬儀だったと言ってもらえ良かったです。
今後は、多少の出費はあると思いますが、海洋葬でおくりたいと考えています。
私は、造形美として神社仏閣が好きです。おみくじは大吉が出るまで引く事もあるくらいです。(寄付だと思っています)
ただ、宗教関係が税金の面で優遇されているのは、おかしいと思いますし、それ故に妙な争いがあるのだと感じています。
今回、スムーズに無宗教で儀式を執り行えたことは、世間的な事に左右されずに育ってきた私の家族の誇りでもあるかもしれません。
[…] 何せ私は無宗教。父親がどちらかと言うと、宗教嫌いなのもあって、その影響もある。 父のお葬式も無宗教で執り行ったくらいなので。 […]