母親との関係あれこれ。第1子が長男の場合。

昨年の暮れから父親がグループホームにお世話になって以来、母とふたりで暮らしています。
ありがたい事に、父は日に日にグループホームに馴染んで来ているようで、先週見舞った時は、新聞を読みたいと言うので、定期購読開始。本日行ってみたら、新聞を読んでいるような、いないような、でもずっと手にしてました。どの程度活用出来るのかは、分かりませんが、意欲が出てきたのは良い事です。嚥下機能低下の為に、少し声が出ずらいのですが、もう少し上手く話せるようになったら、ここ(グループホーム)から出るんんだと、別の意欲も出て来てスタッフの方にそう話していたようです。

父が新しいグループホームに馴染んで来ている昨今、私の長年の悩みの種であった不眠症は、解消されつつあります。
やはり介護というのは、精神的に相当負担がかかっている事を実感します。
私の不眠歴の記録 http://sleepwell.cotts-cottz.com/
眠れるようになったのはとても良い事なのですが・・・、

次なる試練は母親との関係。

もともと、関係は良好というわけでもなく、悪いというわけでもなく、フツー。至って普通だったと思います。
結構放任だったので、姉妹みたいな関係とか、仲良し親子とは縁遠い感じです。
ただ、予想外に、第1子の長男がデキが良かったので、自慢の種であったと思います。
それ故、私はいつも比較されていると感じ、小さいころから良く「依怙贔屓だ」と母親に訴えていたのを覚えています。
父親が酒癖が悪く、母はいつも自宅で洋服を作る内職をしていたので、子供たちファーストという感じは全くありませんでした。
母親が教員免許を持っていたという事を、兄嫁から10年ほど前に聞いて知ったという事で、いかに母と私の関係が希薄だったかがわかると思います。

甘えたかったとか、そんな感情はそもそも芽生えませんでした。むしろ、母親に甘えるのは気持ち悪いと言う感じです。
褒めて欲しいと言うのは、あったかもしれませんが、長男が出来がいいのに、私は子供の自慢したことがないと言うのが母の自慢だったので、褒めるという事もありませんでした。
父の介護で母が介護鬱になった時、「あなたたちに迷惑ばかりかけてごめんね、もっと小さいころに抱きしめればよかった」と言われましたが、正直気持ち悪いと思いました。いきなり言われても困るし、そんなことを言うような人では無かったはずなので、多分、毒親とかそんなテーマのテレビか何かを見たのだろうと思いました。意外と本心だったのかもしれませんが、それは分かりませんし、聞きたいとも思いません。「母親もひとりの人間ですし、完璧な人間はいないわけですから」と、私は冷めた目線で居る事で、何かしらのバランスを取っているのかもしれません。

私は、
あらゆる面で神経質な母(下着は、縫い目が気になるので裏返しに着ています)より父親の方が付き合いやすいのです。
世の中には、仲良し母娘親子は沢山いるでしょうが、母より父との関係の方が楽という人は意外といるのです。
と言うのも、ひょっとしたら、こんな人は私だけかと思っていたら、身近な友達に似たような境遇の人がいたのです。
彼女は、私よりももう少し、バイオレンスな感じの性格なのですが、
お父さんが一昨年亡くなられ、母親と2人になり、束縛が激しくなって喧嘩が絶えなかったそうです。
結局、彼女の母親は、東京の兄の所へ引っ越したそうです。第一子の息子が可愛いのはよくありますが、80歳を越え、移り住む勇気すごいです。現在彼女は一人で大きな家に住んでいるようですが、生前贈与も済ませ、その土地はいずれ、福祉関係の施設が建つそうです。生前贈与って言葉、初めて聞きました。ほんとに、人それぞれの環境でそれぞれの感情があって色々あるんだなぁーとしみじみしてしまいました。

現在の、私というと、とにかく自分の落ち着く時間が欲しいのです。月曜日から土曜日まで、仕事でほとんど家に居ないので、せめて1日に1時間だけでものんびり出来る自由な時間が欲しいのです。
帰宅後、すぐに母親が物凄い勢いで話しかけてきます。まずは、着替えさせて、ちょっとゆっくりさせて・・・と思います。

朝早めに起きて、コーヒーをゆっくり飲んでから出社しようと思うと、母親も起きてきてまたも話しかけてくる。
耳が遠くなってきた母のいるリビングは、テレビの音が大きく、ゆっくりできません・・・。

しかも、寝る前の少しの時間に、株の注文の仕込みをしていると、横で何やら言って来ます。
しまいには、「株はやめなさい」などと平気で言ってきます。いつも命令口調なので、私自身に余裕が無い時は、かなり頭にきます。

会社の飲み会がある時は、玄関先で「早く帰ってきなさい」今日は、早めに帰って来ると言えば、「そうしなさい」
そんなやり取りに、イラっと来て、「私も、51歳なんだから、いい加減にして欲しい」と言うとメソメソする。
メソメソしては、早めに床に就き、翌日は起きあがり人形のごとく、普通に会話に挑んできます。

父が癇癪持ちでガミガミ、母もヒステリックだったので、
私はだいたい黙殺して何も言わずにいましたが、50歳を越えて、
もう両親に費やしている時間はこれ以上無いので、母には、この不便な家から独立して欲しいと思っています。 頭はしっかりしているので、もっと積極的に出掛けて欲しいのです。
しかし、叔母(母の妹で一回り年下で独身)が、マンションは寒くないから、遊びにおいでと言っても行かない、色んな人が気にかけてくれているのに、なんだかんだ文句ばかり言って、家にばかりいる。
挙句、今生活できているのは、私のお陰と言っている割に、大して私の事など考えていないのは明らか。
もし、私が逆の立場だったら、子供の自由を優先に考えると思うのに、子供の人生を奪う権利はないと思うのに。
子供に迷惑をかけまいとして、生活している人もたくさんいるのに・・・。

父親の面倒は良く見ていましたが、未だ一度も新しいグループホームには行っていません。まぁ、父親も母親の事を一度も口にしないらしいので、仕方ないのかもしれません。

現在住んでいる家は、山の上にあります。市の中心部からはそう遠くはないのですが、徒歩圏内にコンビニなどは1軒も無く、年配の方は買い物難民です。なぜかご近所の皆さん近くにお子さんが住んでいるので何とかなっているようですが、独身の私は今後ひとりで生活することを考えると、便利の良い所に体力のあるうちに引っ越しておかなければいけないと考えています。
でも、その前に、体力のあるうちに、放浪の旅、海外生活をしなければ、私の人生後悔しかないので、母親にもまだ体力のあるうちにケアハウスに入居してもらいたいと思っています。
私の事を考えているとか、私にお金を残すとか、言いながら、束縛するのはいい加減に止めて欲しいのです。
経験上、そう言いながら、兄が苦境に陥ったら、兄にシフトチェンジするのは分かっています。
お金は残さなくていいので、お願いだから、私に自由をくださいと願うばかりです。