知り合いに、
ご主人は、NYで働くデザイナーのメキシコ人、奥様は日本人という夫婦が居る。
3年限定で昨年日本のとある地方にやってきた。
子供は9歳と6歳の男の子たち。
アメリカでは、遠隔勤務というのは意外と普通らしく、家庭の事情で経理の人も遠隔勤務しているという話を聞くと、凄いなぁと思うけれど、
NYの事務所所属のデザイナーだとすると、皆が働いていない時間に働くというのは、案外メリット大きいのかもなぁと思ったり。
日本ももっと遠隔勤務が広まったらいいのにな。
その4人家族、ご主人がメキシコ人なので、子供たちはスペイン語も話します。メキシコ人のお父さんの為に、スペイン語から日本語の通訳も出来ます。
夫婦間は英語で話しているようですが、住んでいるのは日本なので、日本語も使っています。
という事で、子供たちは、スペイン語、英語、日本語のトライリンガルです。
ご主人が、ご自分のご両親と子供がコンタクトを取れるようにと考えているのかはわかりませんが、ご主人の努力の賜物でしょう、子供は普通にスペイン語を話しています。
6歳の子供が話すスペイン語は、ゆっくりして心地よいです。
家族内で、スペイン語で話されると、私全く理解不能です。
と、ふと、日本人男子、アメリカ人女性カップルが日本に来て、周りが日本語で話すので、奥さんが悲しんだ、怒った、などなど聞いた事があったのだけれど、
その気持ちが良く分かった時間だった。
何を言っているかわからないって、表情から推測するしかないのだけど、怒ったと思ったら笑っている場面を見ると、一体どんな会話がやり取りされたのだ?と気になるのは当たり前だ。
それが日常となると、結構ストレス溜まるかも・・・。
色んな言語が話せるってのは、素敵な事だなぁ。
子供さんたちは、3年という限られた時間という事もあり、積極的不登校という事で、学校に通ってはいないけれど(自宅でオンラインで勉強をしている:アメリカでは多いらしい)
地方ならでは、キャンプや地域のイベントと自然を大いに楽しんでいます。
水泳やサッカーのクラブに所属しているので、同じ年の友達もいる。
先日一緒にハイキングに行ったのだけど、今年1年生になる6歳の次男のリュックが重いのにびっくりした。
お兄ちゃんより重い。トレーニングにしてはあまりに幼い?だけどしっかりした足取り。
なぜ重いのかと言うと、ハイキングが好きな彼は、自分でお弁当を作ったらしく、それを運んでいたらしい。
美味しいミカンやピナッツバターを塗ったパンやニンジンが色とりどりと詰められたお弁当を見て、正直感動した。
だから重かったのね。自分で作ってるから自分で運ぶのね。
そしてふと、昨年同年代の登山仲間で、ひとりっ子の25歳で上級職か何かのエリート公務員の娘を登山に連れてやって来たはいいが、
”予想していたのと違う”と不貞腐れ、周りの気遣いの声掛けにも、ろくろく返事もせず、笑う事もせず、挙句お母さんが彼女のリュックをしょっていた、あのくそガキを思い出した。
あー、情けないわ。あれは、完全に親の責任。甘やかしすぎ。
世間一般エリートと言われる人ってこうなのねと同行の人は全員そう思ったはず。
6歳の男の子が4時間のトレッキングを自分で作ったお弁当を背負って歩く姿・・・。誰が見ても愛おしいですよね(しかもかなり可愛い)
これからは、人間たくましくなくてはいけませんね。
学校の成績や学歴を自慢、自負するのもいいですが、
結局、人間力、語学力の方が求められていると実感します。
そして、お言葉ですが出来る人は謙虚なものです。
あー、素敵な家族を見ると、あの時、勢いで結婚しとけばよかったなぁと思う日もある。
希林さんが、結婚は勢いでするものと言っていたのが、良く分かります。
20代30代の皆さん、勢いですよ。今ですよ。