私の第二の故郷、ニュージーランドから心に刺さる哀しいニュースが…。
リアルフレンドのいないカツオ鳥のNigel(ナイジェル)。
そのストーリーに世界中から傷心のメッセージが・・・。
カツオ鳥と呼ばれるGannet、絶滅危惧種で、ニュージーランドでは、保護の為に、Mana Islandで、環境保護者によってとある取り組みがされていました。
その取り組みとは、カツオ鳥を呼ぶために、80匹ものコンクリートで作られたカツオ鳥のレプリカが置かれたコロニーを作る事でした。
そして5年前の2013年舞い込んでしまった一羽のカツオ鳥は、ナイジェルと名付けられ、80匹ものレプリカの友達の中で生活を始めたのです。
環境保護者によって作られた、その仮初めのコロニーの中で、必死に馴染もうとしていたナイジェルは、
海から海藻を運び、木から小枝を集め巣を作り、時には、レプリカのカツオ鳥に求愛をしたり・・・。
5年もの間生活をし、地元の保護者を喜ばせていたのです。
ナイジェルに続く好奇心のあるカツオドリは、暫く出て来ませんでしたが、
やっと昨年のクリスマスに新たに3羽の本物のカツオ鳥が飛来しました。
待望の本当のカツオ鳥の訪問に、皆、クリスマスプレゼントだと喜んでいました。
これでカツオドリも増えるのではないかと。
しかし、残念なことに、ナイジェルは、新たに来たカツオ鳥と馴染めなかったようです。
自分のコロニーを守るかのように、新しい3羽とは距離を置いていたようです。
そんな矢先に、残念ながら、ナイジェルは突然息絶えてしまったのです。
お気に入りの愛おしいレプリカのパートナーの横で、寄り添うようにして亡くなっているのが見つかったそうです。
あー、悲しすぎる。
5年もの間、尽くしても尽くしても答えてくれない、愛しいパートナーの横で息絶えるなんて・・・。
きっと彼は全力を尽くして求愛したのだろうに・・・。
他のオス鳥(多分自分より若い)が来て、最後の力を振り絞って求愛したのかもしれない・・・。
絶滅危惧を救うどころか悲しい結末になってしまい、環境保護者の方も相当落ち込んでいるらしいです。
とても悲しい話に涙がこぼれてしまいました・・・。
恨むことなく命絶えた好奇心が強く愛情深い魂を持った美しいカツオ鳥。
もし自分がニゲルだったら・・・。
今私の頭の中ではPaul McCartneyのNo more lonely nights:ノーモアロンリーナイトが再生されています。
安らかに。
Nigel,ナイジェル、ニゲル…逃げるって変換される。逃げなかったのにね。
[…] 先日の、可哀想なナイジェルの話をニュージーランド人の友達に教えたら、彼が、翌日このストーリーを教えてくれました。 ちなみに教えてくれた彼はゲイで、20年以上パートナーと住んでいます。元々私は、そのパートナーと知り合いでしたが、 いつの間にか、とても仲良くなり、彼らそれぞれの両親の家へ遊びに行ったり、一緒に出掛けたりと、親戚の様なお付合いになりました。 現在も私にとっては、とても大切なソウルメイトです。 遠く離れている彼らとこうして繋がっていられるのは、インターネットのお蔭だと、インターネットの技術に感謝するばかりです。 […]