寄り道 –高齢者こそ環境は大事–

仕事帰りに、父親のお世話になっている、グループホームに行きました。

入居してから3週間以上が経ち、本人も慣れてきたのもありますし、働いている方も、父親がどんな人間なのかも、少しずつわかりつつあるようで、私にとっては一番の安心材料となっております。

お天気も良かったので、新しい車いすに乗せて、近くの公園まで散歩に行きました。
途中、視力検査も兼ねて、表札を読んでもらい、ついでにひときわ立派な御宅の○○税理士事務所も読めて
異常なし!と確認いたしました。

兄から釣り好きだった父へのクリスマスプレゼント、人気のシマノの魚拓カレンダーが届いたので部屋に飾りました。

カレンダーに英語でCalenderとあったので、父親に、なんて書いてあると聞くと
カレンダーと読めました。凄いです。
周りに職員の方も居て、調子が出てきたのか、ページをめくって、真鯛が載っている1月を出すと、
ワン、トゥー、スリー、フォー・・・と日付を英語で読み出して、皆が笑顔になりました。
笑うという事はいいですね。心が安定します。
グループホームの皆さんから、心配しなくても大丈夫ですよ とか、笑顔も多くなってきましたよ話していて面白いですよ
と言って貰うので本当にありがたい限りです。
血管性の認知症という事もあって、調子の良いときは職員の方が話相手になって下さるようです。
職員の方はほんとに忙しいのに頭の下がる思いです。
グループホーム入居から1か月で誤嚥性肺炎で入院、胃ろう推奨、元のグループホームから入居拒否などと、色々ありましたが、結果こんなに父の事を思ってくれる所にお世話になる事が出来て、良かったと思います。
父親は、元公務員で、多少威張っていると思います。学歴社会真っ只中、夜間部の短大卒故、学歴で悔しい思いをしてきたと思います。
なので特に、自分の意図としている事を理解してもらえないと、キレます。それが弱点です。私もあの怒れる顔と声は未だにビビりますし、心臓がビクッと脈を打ちます。
お世話になっているグループホームさんには、元公務員の男性の方が居て、症状が父にとても似ているそうです。おかげで、父のような怒りっぽい男性に免疫がある、慣れているのです。なので父は過ごし易いのだと思います。以前のグループホームは、父以外オール女性で、比較的おとなしい方ばかりでしたから。
因みに、女性の平均年齢が高い日本、おおよそグループホームの入居比率は2:8(男:女)だそうです。
つくづく、
本人に合う環境は大事だなぁと思います。プラスタイミング。
とは言え、一寸先は闇、ショックを最小限に抑えるために、備えていなくてはいけないと日ごろから思っています。
総理の安倍さん、もっと現場を見て、現場の声に耳を傾けて欲しいと思います。
報酬を上げるべきは、現場を、一番支え、高齢者と一番時間を共有している人々です。
先祖代々政治家でお坊ちゃまの安倍さん、ご学友、政治家のお知り合い(議員年金というのが一番甘く不必要だと感じております)は色々と恵まれているでしょうし、現場の声を届ける環境に置かれている人も居ないでしょう。せめて、ネットで現場の声、情報収集して下さい。
というより、しろよ!あんた!
と申し上げたいですし、日本の老人医療は間違ってます。お友達に現場の声を運べる政治家がいないのなら、現場の人間を政治家にするしかないでは?
私自身は、独身ですし、周りにも迷惑はかけたく無いなので、安楽死について真剣に考えます。本当に議論、法整備を早急にするべきだと思っています。
正直、父親のように(本人はそのつもりは全く無いのは、十分に理解しているだけに)、子供や姪、甥を巻き込みたくないと切実に思います。
— ちなみにこの記事のアイキャッチ画像は、”企業から賄賂や政治献金を受け取っている買収された政治家のイラストです”