49日のち、香典返し。

早いもので父が旅立ってから49日が過ぎました。
次なる作業は、香典返し。
無宗教に、特に決まりはないらしいのですが、
一般的に四十九日・五十日祭前後1か月以内にすみやかに送るとの事でそちらに習うようにしました。

で、今回思ったこと。

親しい友人の親が亡くなった場合の香典は、5,000円がベスト。
そして、渡す時に、香典返しは辞退もしくは、必要ありませんなどと、メッセージを添えるのがよりスマートだった。
と、香典を返す立場になって実感しました。

と言うのも、親しい友人なので、親とも面識はあるし、少しでもお役にたちたい気持ちは大きい。
3,000円では少ないと思うし、5,000円に対して香典返しを頂くよりは、香典を辞退して、葬儀の足しにしてもらいたいと思うので。

「心よりお悔やみを申し上げます。なお、勝手ながらお返しのご配慮は不要でございます」
今回、そう書かれてあった香典は無かったが、兄の旧友達は、皆そんな感じだった。
皆さん口々に「香典返しなんてするなよ、いらないからな、必要ないからな」そう言って下さった。
ある程度社会経験がある日本のサラリーマンの方々は心得ていらっしゃるのかも。
その後、皆で集まった時に、ご馳走したからとりあえず、少しはお返ししたことになっているらしい。

今年の2月、友人のお父さんのお通夜に、10,000円の香典を包んだ。
と言うのも、別の友達に香典を頼まれ、聞くと彼女は10,000円包むと言うので、私も合せる形だった。

私は、近しい人、お世話になった人のお通夜には、地元の銘菓を通夜菓子として持っていくようにしている。
で、その時も、香典と一緒に通夜菓子も持って行った。
今回その友人が、私の父親の時に、私がした時と同じ様に、香典10,000円プラス通夜菓子も持ってきてくれた。
今思うと、気を遣わせてしまったなぁと思う。

今回、お返しで用意したのは、下記チョイス。

  • ご年配の方は、百貨店の商品券。ただしこちらは、とても丁寧なのだが、送料が1件につき500円程かかる。
  • カタログの香典返し。小売価格より安く、楽天でオーダーできるので、ポイントも貯まり、送料無料で且つ、熨斗や挨拶状、(10万円以上オーダーの場合は)年賀はがきの喪中のお知らせもセットになっている。実の所、無宗教で葬儀を執り行ったので、挨拶状はその後の近況を伝えるのにありがたいのだ。1万円以上包んでくれて、ネットを使える環境の方には、金額に応じてこちらをチョイス。
  • 5000円包んでくれた方には、タオルセット。こちら木箱に入って高級感もあります。タオルって今治のものはなかなか手が出ないので、真っ白な今治って香典返しならでは?

そして、住所の記載がなかったのか、私が書類を忘れたのか・・・、
住所メモの無かった、親しい友人ふたりに、49日も過ぎましたので、と言う事で住所を教えてとメッセージをする。

まさかの返信。

「○○(私の名前)だから言うけど、もし選ぶタイプの香典返しだったら、私には送らないでいいよ。」

え?ダメだし?

正直に、「選ぶタイプです」と返信すると、「じゃいいよ。お気持ちだけで伝わりましたから」とメッセ―ジ。

やはり商品券がいいのかと「商品券を送ります」と返信すると、
いい、いい。とお断りのメッセージが・・・。
10,000円包んでくれているのに、お返しをしないわけにはいきません。
要らない場合は、渡すときに伝えましょう。
香典返しで、あれだったら、これだったら、と言うのは失礼です。
49日が過ぎ、住所を聞かれた場合は、ほぼ品は決まっています。

そう言われると、無理矢理送るわけにもいかず、出来る範囲で選び直し・・・、
そうしていると、皆カタログより商品券がいいんじゃないかと思うと眠れなくなってくる。
カタログもお酒とか、消えものも入ってるんだけど!と思いつつ。
私はカタログでも全然困らないし、今回も色んなものが取り揃えてあるんだなぁーと感心したくらいだし。

親しき仲と言えども、こういう時は、礼儀ありだし、
「●●だったら必要ない」みたいな事は言ってはいけないと思った。

特に、うちの場合は葬儀を無宗教で執り行っているので、49日の法要もしていない。
だから、せめてご挨拶ぐらいはちゃんと送りたいと言う事で、返礼の品を選んだつもり
なんだけどな。

他の友人は、そんな事は言わず、近況を報告後、住所だけを送ってくれました。

親しき仲にも礼儀あり。

そう思った出来事でした。